寂しいということ
オーラスが終わったらブログを書こう。
ずっとそう思っていた。
そう思って我慢していたけど、横アリラストだった今日というこの日の感情は残しておかなきゃいけないと本能で感じているので、一回心の整理をしようと思う。
もしかしたら嫌な気持ちになる人もいるかもしれないことを、お伝えしておきます。
今回のツアー、めちゃくちゃ楽しい。本当に楽しいなと、初めて見たときからずっと思っている。
私は正直、去年リペを初めて見たときに、あまり楽しさを感じなかったというか、やっぱりSTAGEが良かったなと思ってしまった。
やっぱりあの特別な楽しさを超えることはなかなか難しくて。
その後、公演を重ねる度に好きになって、オーラスでは楽しくて寂しくてしょうがなかったけど、人間第一印象が1番正直な想いだと言ったりもするから、そういうことだったんだと思う。
今回は、初めて見たときから最高に楽しくて大好きだった。
最初から最後まで、どこもかしこも楽しくて、楽しくない瞬間が一瞬もなくて、「今までで1番」だと、確かにそう思った。
演出から何からが進化していて、おふざけパートもあったりして、とにかく楽しいのと共に、グループとして、本当に新章に入ったことを感じた。
今までになかったこと
「こと」というとありきたりに聞こえるかもしれないけれど、テイストというか、とにかくめいっぱいふざけるところを作ってきたことに感動していた。ああ、彼らの中で何かが変わったんだなと思った。より大勢の人に受け入れられる彼らになった気がした。やっと進んだのかと思った。大好きだった。
5人の彼らが好きだ
そう思って応援してきたつもりだった。
けど、4人の彼らにとてつもない楽しさを感じた私の心は確実にあった。
4人でも寂しくさせないように、4人でもしっかり魅せれるように、きっとそう思って私たちにコンサートを届けてくれたんだろうと思う。
完成された「4人の彼ら」が、確かにそこにいた。
ただ、4人の彼らを好きだと言ってはいけない空気というのは確かに存在していて、この自分の思いを積極的に発信することはできなかった。
こんなにも楽しいのに。
こんなにもこのコンサートが大好きなのに。
彼らの思いをまっすぐ受け止めることができたはずなのに、なんだか自分がいけないような気持ちはずっとどこかにあった。
「寂しい」って思わなきゃいけないのかなって、なんだか自分の感情を否定しなければならないようなことが辛かった。
5人の彼らはもちろん好きだけど、それとは別にこのコンサートが堪らなく好き。
それではだめなのだろうか。
4人の彼らが創る世界が堪らなく大好きだと、そう言ってはいけないのだろうか。
MCを見ながら、ここに彼がいたら違う展開になっていたのかなとか、この曲のパート割はどうなっていたかなとか、赤青黄緑で構成されることが多い今回の衣装はどうなっていたかなとか、5人目の影を探したことは何度もあった。
けど、寂しさを感じることは圧倒的に少なかった。
だって4人が魅せてくれる世界が最高に楽しくて美しくて大好きだったから。
色々なことが考え抜かれたコンサートがあまりにも素晴らしくて、「これから売れる」という勢いを感じずにはいられなかったから。
色々なものの意味やメッセージを深く考えようともせず、ただ楽しむことに必死だった。
1秒たりともこの輝きを見逃したくなくて必死だった。
今日の横アリラスト公演。
まるでオーラスのようだった。
ファンの熱量と彼らの熱量が共にすさまじかった。
何がそうさせたのかはわからないけれど、今までと違う今年の横アリの熱量は、本当に令和時代がSexy時代となることへの幕開けであり、象徴であるようだった。
メンバーの挨拶にも熱がこもる。
今まで口にしなかった言葉を口にする。
ファンの寂しさに寄り添おうとする風磨くんと勝利くん。
笑顔で前を向いて進もうと手を引いてくれる健人くんとマリウスくん。
どちらの言葉も、非常に彼ららしい。
私は何よりも、今まで聡くんの存在を1ミリもほのめかしてこなかったマリウスくんが「5人」という言葉を使ったことにぐっときた。
きっと1番近くで聡くんに寄り添っているであろう彼が何も言わないということには、大きな意味があるんだろうとずっと思っていた。
彼は非常に聡明だし、きっと色んな感情と考えがあるのだと思う。
5人が大切なことも知っている。
もちろん待っている自分がいる。
けれど、風磨くんの「寂しくなくなることが1番寂しい」という言葉を聞いて、なんとも言えない気持ちになってしまった。
言葉の対象の人もわかっているつもりだけど、寂しさを感じずに楽しんできた私は間違っていたのだろうかと、ふと思ってしまった。
揚げ足をとるなと言われたらそれまでだ。
でも、「ああ、やっぱり寂しいって思わないといけないのか」と思ってしまう自分がいた。
彼らの選択に、決断に、思いっきりのっかってここまで来たはずだったのに、私は違ったのかな。
行き場のないこの思いを、どうやって折り合いをつければいいのかわからないまま、またド平日が始まろうとしている。